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雨露離 うろり 雨つゆが葉から離れるような 

これは 芋のはについた 雨つゆです
これが葉の表面を伝って すうーっと落ちて行って 葉の先端で止まる
つゆの重みで ぐうーっとしなった葉は やがて ぴーんと つゆを離す
弓の射の最終的 ”動” の場面が 離れ なんだけど
引くでもなく 離すでもなく と教えられたのです
言うなれば 体の真ん中に糸が張ってあって それをピンと切ったような感じ
書の中で隷書に八分 とか はたく という 線の端っこで ぴよ~ン と 離すところがある
これが どういう形ならいいのか 
この時もイモの話になって 
芋の先端に つゆが 溜まっているでしょ 
その時の つゆを支えている イモの葉の先端の感じ だよ
この イモの葉と つゆの ぴよ~ン の関係

書 隷書のはたく 八分

隷書は 木簡から派生して儀式用の文字として 装飾的に発達した 
と思う 多分 あまり自信はないけど
この装飾的なところってのが はたく 八分ってところだと思う
高校のころ 隷書を書きたくなるのは この 八分が かっこいいから
隷書の字形そのものがいいとは なかなか思わないと思う
きっちり かっちりした 形が好きな人は 隷書が好きらしいが
 

八分ってこんな感じで 書きます

八分は一字の中に 一本だけあります
ない時もあります
伸ばすときに いれるみたいです
伸ばすときに ぐーっ ぴよ~ん っと書くのが とてもかっこいい と思います
これが入ってない字は とても地味になりますが
一枚の中に 八分だらけだと ただのお祭り騒ぎになるので
地味な字が とても重要です
お化粧のワンポイントみたいな感じでしょうか
僕は化粧しないからわからない

ぐーっと ぴよ~ん  ぐーっと パーン (ピンっ)

弓の離れの瞬間の写真がないので うまく 書けないけど
左右の手の張り合い 胸の前で 糸が ピンと 切れるようなイメージ
左手の親指が 結弦をピンっと弾くように離すと 押し切った右手が的の中に突っ込む
こんな感じ なんだけど 
隷書 木簡は 肘をぐっと張って 肘の方向に人差し指が引っ搔くように引いて
親指で 斜め上にグーっと引き上げる
このグーっと引き上げる感じが
弓の離れの時 左右の手 胸からの力が 空に広がる感じ
なんか ここが似ているのです
これは 僕の感じ方なので 悪しからず

このこと わかってくれる方は少ないと思うんだけど
書と同時に弓のことに造詣が深い と思われる 超有名な方がおひとり
京都の坑迫先生がいらっしゃると思うけど 読んでいただけたら えらいこっちゃ
だけど 目に留まったら いいなあ 怖いけど 
勝手に名前出していいのかな このこと自体まずい気がする