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どうなったら これはいい! という作品なんだろう

勝負が明確につく スポーツ とか 僕の場合 武道しかないけど 勝ち負けがはっきりしています でも 芸術の場合 良し悪し これはいい作品ですってのが はっきりしているかなあ と思うことがあります 主観の問題かな ということで逃げてきた気がします でも そうでもない そんなことを書いてみます

書道の作品の良し悪し

こんな大きなテーマで書くのは とにかく 話すのさえ控えてきましたが ちょっと最近思うことがあるので 書いてみることにしました
書道の作品って 基本 墨で書くから 黒 しかない ですねえ
白い紙に書くので 白と黒の世界です まあ 最近は 色で書く人もいるし 加工紙って 色紙に書くこともあります 仮名の作品など きれいな加工紙に書くことがありますね 漢字作品でも 色紙の書く人もいます でも まあ 基本は白です
では 作品の良し悪しって どんなものだろう
それは 圧倒的存在感 書いた人の感情が伝わるようなもの これです!

圧倒的存在感 伝わる作者の意図

絵画でもそうだと思いますが 見る人を圧倒するような存在感のある作品は 見る人を釘付けにします 動けなくなります
日展を見に行った時 写真でしか見たことなった先生方の作品の前に立って 鳥肌が立って 立ち尽くしていたことを 今でも覚えています
表現というか 各先生方は 細い線 太い線 墨の多いもの 少ないもの 読めそうなもの 全く読めないもの とにかく色々でしたが どの作品の前でも 立ち尽くして動けませんでした
これが 圧倒的存在感 というのでしょうか
ただ 先生方の 作品の意図 なんて わかるはずもなく ははは

僕くらいなら 黒いのがいい

書道の作品は 墨を使って 文字をモチーフに 線で空間を分割する芸術
なんだそうです 難しすぎてわからん 少しは わかるつもりでいます ヨ
でも 僕くらいの力で そんなことはできゃしない んですが
恥ずかしいですが 比較のため書いてみました 以前は👈 今は👉がいいかなと思います
作品的に 黒い 太い ものが 存在感だけはあるなあ と 最近思うようになりました 以前は それほど大事ではないかな と思っていたけど
細くて さほど黒くない作品と 黒くて太くて ってやつを 並べてみると 圧倒的に 黒くて太いほうが デーンとして 存在感バッチリです
今 一緒に稽古している方にも 黒くね~ ということが多くなりました

線で決まる

恥ずかしながら 自分の書いた字です これも
線を鍛える 線で表現する 先生方はこのように言います
中国の古典を見ると どれも線が強いです 線質に違いはありますが
日展の先生方の作品も 線が全く違います それだけで 表現だと思わせるものがあります これが 先生方と 僕の大きな違いです だから日展の偉い先生方なんですが 
太くてばねのある線が 鍛えられた線ということでしょうか 形だけまねても 先生のような線は引けません 
以前絵画の先生と話したとき 横山大観のデッサンは線がきれいですね と聞くと デッサンがうまくできないと絵は描けないよ デッサンは線でしょ と言われました 大観は解剖の研究 デッサンもしていて 人物を書くのに 骨格 筋肉のデッサンは欠かせなかったそうです 
書道の先生方も 古典を研究され 作品の中にどの古典を研究されたかわかるほど なんだそうです なんか一脈通じるものがあると思います